Match Review:
前回王者の日本が華麗なパスワークで中国を圧倒し、EAFF女子東アジアカップでの7連勝を飾った。試合序盤、中国は中盤とディフェンスラインで守備固めを図り、日本を苦しめる。だが前半残り10分に安藤梢(ANDO Kozue)の見事なゴールで先制すると、試合の流れは日本に傾いた。安藤と大儀見優季(OGIMI Yuki)が巧みなパス交換で中国の堅いディフェンスを切り裂く。先制点以降は日本が主導権を握り、さらに後半12分には試合を決定づける追加点。先制点をアシストした大儀見からパスを受けた中島依美(NAKAJIMA Emi)が左足を一閃し、ゴールに叩き込んだ。その後は中国に反撃のチャンスを与えず、日本が危なげなく勝利をものにした。
Match Star: 安藤梢(ANDO Kozue)
中国ペースで試合が動いていた前半の35分、安藤梢はすばらしいゴールで流れを引き寄せる。中国のDF汪玲玲(WANG Lingling)の背後に走り込み、エース大儀見からのスルーパスを受けると、GKをかわして冷静にシュートを決めた。得点した後に何らかの理由で交代させられたが、チームを引っ張るベテランとしての役目を立派に果たした。
Match Review:
ホン・ミョンボ(HONG Myung-bo)監督の国際Aマッチデビュー戦はやや不満の残る結果となった。韓国代表は組織的かつパワフルな攻撃で、新生オーストラリア代表を追い込んでいく。攻撃的MFのキム・ドンソプ(KIM Dong-sup)、ユン・イルロク(YUN Il-lok)、イ・スンギ(LEE Seung-gi)、コ・ヨハン(GO Yo Han)が繰り返す激しいポジションチェンジにオーストラリアの守備は混乱。韓国の枠内シュート数は20本を超えた。前半29分にキム・ヨングォン(KIM Young-gwon)が左足でFKを放つが実らず、後半15分にはヨム・ギフン(YEOM Ki-hun)の右足シュートがあと数センチのところでポストにはじかれる。守りを固めて韓国の攻勢をしのいだオーストラリアは守備に追われる時間が多く、何度か攻撃のチャンスを得るも決めきれなかった。
Match Star: ユージン・ガレコビッチ(Eugene GALEKOVIC)
この試合の最優秀選手は間違いなくガレコビッチである。国際Aマッチ出場経験はそれほど多くないが、アウェーでの戦いで集中を切らさなかった。試合を通して韓国の攻撃を受けながらも、鉄壁のセービングでゴールを割らせない。Aリーグ最高のGKに選ばれたこともあるだけに、納得のパフォーマンスだった。