Match Review:
試合開始わずか2分で朝鮮民主主義人民共和国が先制し、これが決勝点となった。キム・ウンジュ(KIM Un-ju)のコーナーキックにDFリ・ウンヒャン(RI Un-hyang)が頭で合わせ、中国GK王飛(WANG Fei)の頭上を越えてゴール。相手のマークを受けバランスを崩しながらも決めた見事なヘディングシュートだった。中国は攻撃重視の戦術に切り換え反撃するが、スタミナで上回る朝鮮民主主義人民共和国のカウンターとロングボールに苦しむ。試合残り15分で集中力が途切れた中国に対し、朝鮮民主主義人民共和国はキム・ジョラン(KIM Jo-ran)が強烈なミドルシュートを放つなど、最後まで手を緩めない。難敵と思われた中国を相手に、朝鮮民主主義人民共和国が勝利を手中にした。
Match Star: ラ・ウンシム(Ra Un-sim)
決勝ゴールをあげたのはリ・ウンヒャンだが、朝鮮民主主義人民共和国が主導権を握るうえで中心的役割を果たしたのがラ・ウンシムである。鋭いドリブル、正確なキック、ピッチを縦横に駆ける運動量で、中国DFを危機に陥れた。チームのエース、キャプテンにふさわしい働きぶりだった。
Match Review:
ワールドクラスの日本を相手に韓国が抜群のポテンシャルを発揮し、勝利を飾った。すでに2連敗で最下位となっていた韓国だが前半11分、エースのチ・ソヨン(JI So-yun)がペナルティアーク右から右足で放ったフリーキックがゴールに吸い込まれる。日本は特徴的なパスワークで猛反撃し、流れは日本に傾くが、韓国の守備網を破れない。後半12分には韓国がカウンターを仕掛け、ジェン・ガエル(JEON Ga-eul)のアシストからチ・ソヨンが追加点。数分後に大儀見優季(OGIMI Yuki)のゴールで1点差に詰め寄るも、同点に追いつけないままタイムアップ。おそらく、EAFF女子東アジアカップ2013最大の番狂わせだろう。
Match Star: チ・ソヨン(Ji So-yun)
2ゴールをあげたチ・ソヨンが、韓国のエースの名にふさわしい活躍を見せた。ここまでの2試合は相手DFからのマークに苦しんだが、この試合では卓越した能力を発揮し、日本DFの脅威となった。特に前半11分に決めたフリーキックは鮮烈な印象を与えた。