北朝鮮女子代表は、「暑さのせいで選手のコンディションが低下している」と
Kim Kwang Min 監督が振り返ったように、初戦の日本戦で見せた組織力と豊富な運動量は影を潜めた。対する韓国はいつもの華麗なパスワークが健在で、試合の主導権を握ることに成功する。11分左からのフリーキックをゴールキーパーが上に弾き、落下したボールを
Jin Suk Hee がヘディングで合わせ、17分には Jung
Jung Suk が相手ディフェンスと競りながら右サイドを突破し、惜しいクロスボールを送った。しかし、前半も中盤に差し掛かったあたりから、徐々に北朝鮮が押し込む時間が増えてくる。23分
Ho Sun Hui 、24分 Pak Kyong Sun が強烈なシュートを放つなど韓国ゴールへ迫るシーンが見られるようになった。そこで韓国は38分に切り札、
Park Eun Sun を投入。179cmの長身を生かし、空中戦に絶対的な強さを見せるだけでなく、足元の技術がしっかりしており、味方のチャンスをお膳立てすることもできる
Park Eun Sun 。59分にはペナルティエリア左でチェックに来る相手ディフェンダーをあっさりとかわして正確な折り返しを送り、
Han Song I がボレーシュートで狙うという決定機を演出した。
北朝鮮はボールをキープするも韓国の堅守を崩せず、逆に守備では、チャンスメイクとシュート、どちらにも高い能力を持つ
Park Eun Sun のマークに手を焼いた。そして、77分遂に均衡が破れた。途中出場で韓国のツートップの一角を務めていた
Park Eun Jung が右ショートコーナーからパスを受け、左足で狙い澄ましたシュートをゴール右上に突き刺し、韓国が先制した。試合は結局、韓国女子代表が逃げ切りに成功し、初戦の中国戦に続いて途中出場の選手がゴールを決めて、2連勝を飾った。
韓国のAn Jong Gwan監督は「難しい試合を制することができた要因は強い精神力だ。監督冥利に尽きる」と誇らしげに語った。
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