優勝するには、この試合で引き分け以上の結果が必要な北朝鮮と勝利が絶対条件で日本対韓国の試合結果に委ねられる中国との対戦となった。「暑い気候、相手は強い中国ということもあり、前半は守って後半に勝負を仕掛ける」という北朝鮮の
Kim Myong Song 監督のゲームプランはいきなり修正を余儀なくされた。
Xie Hui がペナルティエリア内で北朝鮮ディフェンダーに倒されたとして中国がペナルティキックを獲得。14分、
Li Yan がゴールキーパーの逆を突くシュートを右隅に蹴りこみ、先制する。
是が非でもゴールを奪わなければならない北朝鮮は、縦への突進力と気迫を武器に、徐々に試合を支配し、35分過ぎには中国をゴール前に釘付けにするほどの猛攻を仕掛ける。同点は時間の問題かと思われたが、ゴールを奪うことはできず後半も中盤へと差し掛かった。耐えに耐えた中国は、67分中国はカウンターから
Xie Hui がゴール前でディフェンダーをかわし、フリーの状態から強烈なシュートをゴール中央に突き刺し、リードを2点に広げた。さらに中国は81分には
Gao Lin が北朝鮮のオフサイドラップのミスを突き、ゴールキーパーと1対1になったが、試合を決定付ける3点目は奪えなかった。
85分、 An Chol Hyok のヘディングがバーに直撃するなど北朝鮮は最後まで中国ゴールを脅かしたが、中国は11人全員が体を張って守りきり、2−0で勝利した。この後の第2試合で韓国が敗れたため、中国が初の東アジアチャンピオンに輝き、北朝鮮は3位となった。
中国の Zhu Guang Hu 監督は「優勝は非常に光栄なこと。戦術理解度や勝利への意識の高さなどチームは進歩を見せており、目標は達成できた」と喜びをかみ締め、北朝鮮の
Kim Myong Song 監督は「失点しても慌てずに試合を進めていくことが今後の課題」と大会を総括した。
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