グアムで開催のEAFF E-1FOOTBALL CHAMPIONSHIP 2017 ROUND 1 GUAMは、グアムのGFAナショナルトレーニングセンターで400名の観客が見守る中、グアム対マカオのカードで開幕した。

気温35℃近くに達する非常に暑い午後ではあったが、両チームは90分間を通して全力を尽くして激しい戦いを繰り広げた。

だが、試合展開は開始直後から一方的なものに。地元ファンの応援を背にした“マサカダ（グアム代表の愛称）”が試合を支配し、5-0の快勝を収める結果となった。

マカオの抵抗が打ち破られたのは開始12分。Inyssa PerezのクロスをマカオGK Tsz Wai Chaoが抑えきれず、Skylerblu Johnsonがこぼれ球をネットに押し込んだ。

グアムの優位は獲得したCKの本数にも反映されていた。5本目のCKからKaycee Hooverが完璧なクロスを送ると、Samantha Kaufmanがヘディングでゴール。18分のことだった。

その4分後にはマサカダに3点目が生まれる。美しい連携から、Anjelica Perezのパスを受けたFW Paige Surberがエリア内の深い位置に抜け出し、至近距離から確実に蹴り込んだ。

前半終了間際には、グアムの主将 Anjelica Perezがホームチームにもう1点を加える。またしてもCKから、1本目のシュートはチャオにセーブされたが、こぼれたボールにすかさず反応してゴールネットを揺らした。

後半開始から3分、またもCKからのボールに綺麗に合わせたKaufmanがヘディングで自身2点目のゴール。だが5点を奪われたマカオは守備を固め、その後は試合終了の笛まで失点を許さず守り抜くことに成功した。

グアムは納得のパフォーマンスで快勝。一方のマカオにも明らかな成長の様子は見て取れた。

マカオは7月1日に北マリアナ諸島と対戦する。女子の最終戦となる7月3日の試合では、グアムと北マリアナ諸島による太平洋諸島ダービーが行われる。




コメント：
マカオ – On Na Chan（12番、キャプテン）
「私たちのチームは最後の最後まで素晴らしい闘争心を見せられました。この大会に以前出場した際には（グアムに）11-0で敗れましたが、今回は5-0に抑えることができました。前回の試合の半分以下の失点です。選手たち全員がそれぞれのベストを尽くしていたと思います」

「帰国すればそれぞれ仕事がありますので、普段は夜に練習をしています。今日は開始時点では信じられないほど暑くて、少し苦しい中での試合になりましたが、時間が過ぎると少しやりやすくなってきました。後半の方がかなり良い守備ができたと思います」

「マカオを代表してこの試合に出場することを、私たちは本当に誇らしく思っています。女子サッカーはマカオでそれほど人気のスポーツではありませんが、家族や友人たちからはすごく期待してもらっています。活動を始めて3年目なので、まだまだスタートでしかありません」

マカオ – Iau Meng Vong（監督）
「選手たちは非常に良いパフォーマンスを見せて、私の期待通りにやってくれました。グアムの選手たちが非常にアグレッシブだということは分かっていました。試合に慣れるのに少し時間はかかりましたが、試合の中で良くなっていったと思います」

「もう1試合あるので、ぜひとも勝ちたいと思っています。勝てないとしても、少なくとも引き分けたいですね」

グアム – Samantha Kaufman（5番、2得点）
「グアムに戻ってきて、マサカダの一員としてプレーすることができるのを本当に嬉しく思っています。ロサンゼルスから昨夜到着したばかりですが、全体的には試合を通して良い感触でプレーできました」

「良い仕事ができたと思います。それぞれグアムや世界の各地から集まった女子選手たちが一緒にプレーするのは簡単なことではないですし、なかなかリズムにも乗れませんでした。小さな負傷が相次いで、時間のロスがかなりあったからです。さらに、すごく暑かったということもありますが、それもサッカーの一部です。それでも攻め続けることはできましたし、試合をコントロールできていました」

グアム – Mark Chargualaf（監督）
「私が監督となって最初の試合であり、女子チームを率いるのも初めてのことです。もちろん少しナーバスになる部分もありましたが、それ以上に興奮していました。このためにたっぷりと準備をしてきて、ようやく試合の日がやってきました。選手たちがプレーする姿を見ることができたのは素晴らしいことです」

「もっとゴールを決めたかったですが、まだ自分のポジションでプレーし始めたばかりの選手もいましたので、もっと攻撃の選択肢を増やせるように取り組んでいく必要があります。ゴール前ではもっと決定力を高めなければなりません」

「勝てたことは嬉しく思っています。そのためにここに来ましたので。次の試合はもっと厳しいものになるはずですが、そこに向けて進んで行く上で何を修正する必要があるかという点で貴重な情報を得ることができました」

「北マリアナ諸島がチームとしてかなり力を入れていて、この大会に向けてしっかり準備を整えてきたことは知っています。しかし我々も十分な準備をしてきて、今日の試合を経験することもできました。隣同士なのでライバルでもありますし、素晴らしい試合になると思います」

By Cesare Polenghi (twitter)