グアムで開催のEAFF E-1 FOOTBALL CHAMPIONSHIP 2017 ROUND 1 GUAM男子の部は、GFAナショナルトレーニングセンターで行われマカオ対モンゴルのカードで幕を開けた。

試合は前半と後半で内容が一変。前半45分間はマカオが動きの激しいサッカーを展開して優位に立ち、後半はスタミナとフィジカルの強さを活かしたモンゴルが試合を引き分けに持ち込むのにふさわしい戦いぶりを見せた。

序盤から見応えある展開となった。前半3分にはKa Hang Leongの放った直接FKに対し、Ariunbold Batsaikhanがワールドクラスのセーブを披露してゴールを割らせない。

9分にはマカオのエリア内に放り込まれたクロスを、Felipe Cordero Duarteが腕でストップ。Woo Sung Kim主審は迷わずPKスポットを指した。モンゴルリーグMVPのBayarjargal Oyunbatが正確なシュートでこれを決め、モンゴルがリードを奪った。

だが、より組織的なチームだと感じられたのはマカオの方だった。Iao San Tam監督の率いるチームはスピードのある両ウイングを非常に有効に使っており、両サイドからクロスが飛び交っていた。そういったクロスに合わせたヘディングがポストを叩く場面も2回あった。

優位に立っていたマカオは、やはり同点に追いつく。38分、ペナルティーエリアに入ってすぐの位置からLeongが強烈なシュートを突き刺した。さらに前半終了間際にはChi Hang Pangのクロスに合わせたCordero Duarteのヘディングでマカオが逆転ゴールを奪う。

63分にはまたしてもマカオエリア内へ上げられたクロスを、今度はChi Kin Leiがハンド。主審は2本目のPKを宣告した。再びBayarjargalが力強いシュートを完璧に決め、スコアは2-2の同点に。

両チームともに疲れてきたこともあり、残り30分間にはわずかなチャンスしか生まれず、マカオもモンゴルも初戦での勝ち点1にそれぞれ満足する様子で試合を終えた。



マカオ – Felipe Cordero Duarte（14番、1得点）
「前半はすごく良い戦いができていました。プレスをかけ、ボールをキープしていましたが、残念ながら僕がPKを取られてしまいました。それでも自分たちのサッカーを続け、前半のうちに2点を奪うことができました。後半は本当に暑すぎましたね。両チームにとって条件が同じなのは事実ですが、フィジカル面は相手の方が強く、僕らにとってはかなり厳しかったです」

「ゴールを決めた時は本当に安心しました。最初に与えてしまったPKは僕のミスでしたからね。次の試合では良い結果を出したいと思っています。その上で、最後の第3戦でどうなるか見てみましょう」

マカオ – Iao San Tam（監督）
「まずは選手たちに感謝したいと思います。最初から最後まで、本当に必死で頑張ってくれました。かなり暑かったですし、我々は人工芝ピッチでのプレーに不慣れでした。PK2本を与えてしまったことについては、審判の判断を尊重しますが…。最終的に2-2という結果になったので、次の試合に向けて前を向く必要があります。どの試合も勝つつもりで戦っていますし、次のラウンドへ進むことが我々の目標です」

モンゴル – Bayarjargal Oyunbat（14番、2得点）
「前半はかなりやりにくかったです。本当に暑かったですね。後半は慣れてきて、良い戦いができていたと思います。今回のメンバーは4分の3が新しい選手たちで、そのほとんどが昨シーズンのモンゴルリーグで優勝したクラブに所属しています。ですが、すごく良い指導をしてもらえていますし、いくつか練習試合もこなしていますので、最終的にはうまく戦うことができました」

「大会でゴールを決めたのは初めてなので、すごく嬉しく思っています。今後も後半のような戦いを続けて、残り2試合に勝たなければならないですね」

モンゴル – Battulga Zorigt（監督）
「初戦でしたので、我々全員が勝ち点3を取りたいと思っていました。勝てるチャンスはありましたが勝てませんでした。残りの試合には勝たなければならないということになります」

「若い選手たちが大勢いて、我々は未来に向けたチームを作ろうとしているところです。私は2年前にアシスタントコーチとしてここグアムに来て、その時は敗れる結果に終わりました。今回はそういう嫌な思い出を乗り越えたいと思っています」

「今日は後半に良い試合ができました。残りの2試合でもこういう気持ちを持ち続けることが必要です」

By Cesare Polenghi (twitter)