グアムのGFAナショナルトレーニングセンターで開催されたEAFF E-1 FOOTBALL CHAMPIONSHIP 2017 ROUND 1 GUAMの最終戦となる第3戦では、グアムと北マリアナ諸島の女子代表チームが激突した。

地元グアムが次のラウンドへ進出するためには引き分けでも十分だった。だが、数百人のサポーターから声援を受けた“マサカダ”は実に5-0の大差で勝利を収め、この地域において優越した存在であることを改めて証明してみせた。

北マリアナ諸島は前回のこの大会と比較すれば守備面に関してはるかに良いチームになっていると感じられた。最初の30分間はホームチームを抑えることに成功していた。

試合が動いたのは時計が30分を回ったところだった。グアム9番Paige Surberがエリア外からセーブ不可能なシュートを突き刺し、グアムにリードをもたらした。

43分にはSurberのボレーに対して北マリアナキーパーのChevy Alipioが見事なセーブを見せたが、こぼれ球に反応したグアムSamantha Kaufmanがネットの天井へと豪快なシュートを蹴り込んでグアムが2点目を奪う。勢いに乗る“マサカダ“は前半終了間際にSimone Willterの回転をかけたシュートで3点目を加えた。

後半に入ってもグアムが試合を支配し続けたが、北マリアナ諸島もよく守っており、Alipioもさらに何本かのファインセーブを披露。3-0からなかなか動かなかったスコアを動かしたのは、Surberによるこの日2点目のゴールだった。鋭い走りでペナルティーエリア内に飛び込み、キャプテンのAngelica Perezから送られた完璧なクロスに合わせた、まさにストライカーらしいゴールだった。

GFAナショナルトレーニングセンターが夕暮れを迎える頃にはグアム10番Perezがチームの5点目を記録し、グアムが第1ラウンドの勝者となることが確定。この勝利によりグアムは11月に台北へ乗り込み、大会の次のラウンドを戦うことになった。




コメント
グアム - Paige Surber（9番、2得点）
「リズムに乗るのが難しい試合でした。雨が降ったばかりで芝が濡れていて、ボールが非常に速かったので慣れるのに少し時間がかかったからです。それからはうまくパスを繋げるようになって、チームの連携が向上した結果として私の1点目が生まれました」

「前回のマカオ戦ではフィニッシュの局面で苦戦していましたが、今日はかなり改善することができました」

「第2ラウンドに進むと競争のレベルはさらに高くなると思いますが、私たちもチームとして向上して、そのレベルに到達できるよう必死で頑張っていくつもりです。11月に代表チームの友人たちとまた会えることになったのはすごく嬉しく思っています」

グアム - Mark Chargualaf（監督）
「前半の最初はなかなかチャンスを作ることができませんでしたが、先制点でかなりプレッシャーから解放され、順調に戦えるようになりました。結果にも選手たちのプレーぶりにも満足しています」

「このチームには何人かクオリティーの高い選手たちもいます。私の仕事はそういう選手たちに、チームとしてどうプレーするべきかを説明することだけです」

「島外に住んでいる選手たちや、大学に通う選手や仕事をしている選手などもいる中で、選手たちをまとめるのは簡単なことではありません。しかし代表候補は他にもいますし、第2ラウンドに向けて強い競争力を持ったメンバーを揃えたいと思います」

北マリアナ諸島 - Taylor Knecht（22番）
「マカオとの初戦で私たちはすごく良いプレーができたと思いますし、勝てる可能性もあったと思います。しかしグアムは素晴らしいチームで、今は間違いなく私たちよりも格上です」

「私は新しく入った選手ですが、チームが2年前より良い戦いをできたことは分かっています。今日は、少なくとも前半にはとても落ち着いてプレーできていました」

「いつかはグアムを倒せるようになりたいと本当に願っています。チームは力をつけてきていますし、攻撃面を改善できればさらに良いチームになれるはずです」

北マリアナ諸島 – Luam Khen Koo（監督）
「いくつかの失点は簡単な形で与えてしまいましたが、全体的にはよくやれたと思います。我々は非常に若いチームです。グアムほどの経験はありません」

「2年前に比べれば大きく改善できました。今日は0-5で敗れはしましたが、見せたサッカーの質ははるかに良くなっていました」

「特に必要なのは攻撃面のプレーを改善することです。もっと国際試合をこなして、経験を積む機会が得られることを期待しています。とはいえ、全体的には満足しています。我々は強くなってきました」

By Cesare Polenghi (twitter)