EAFF E-1 サッカー選手権2019ラウンド1の初戦は2018年9月2日にモンゴル、ウランバートルのモンゴルサッカー連盟スタジアムで開催され、グアムが同地域のライバルである北マリアナ諸島に4-0の勝利を収めた。

両チームとも立ち上がりから非常に積極的に仕掛け、朝に降り続けていた強い雨のため人工芝のピッチがまだ濡れていたこともあって試合は非常にスピーディーな展開となった。

この日の最初のゴールが記録されたのは13分。MENDIOLA, DEVAN JAKOB CAMACHOがロングパスをうまくトラップし、DFをかわしてペナルティーエリア内に走り込むと、正確なシュートをファーポスト内側へ流し込む。優位に試合を進めていたグアムがリードを奪った。

だが北マリアナ諸島の選手たちも受け身にはならず、17分には初シュートを放つ。FRUIT, JOEL PIERCEが直接FKから狙ったボールはクロスバーの上を越えた。

グアムの選手たちは高い組織力と優れた個人技術を披露。北マリアナ諸島の執拗なプレスを素早いパスワークで逃れ、スルーパスでゴールへ迫る形を狙おうとする場面も多かった。

23分にはCHARGUALAF, MARK ANTHONY TORRESとの連携からLOPEZ, MARCUS PHILLIP-JOSEPHが決定的なチャンスを迎えたが、ANINZO, CHRISTOPHER DELA ROSAの見事なセーブに阻まれてしまう。CHRISTOPHER DELA ROSAは試合を通して素晴らしいプレーを見せ続けていた。

26分にはグアムが2点目のゴール。CUNLIFFE, JASON RYANが落としたボールを受け、MARCUS PHILLIP-JOSEPHがペナルティーエリアに深く入り込んだ位置から左足で対角線のシュートを放つと、今度はGKも止めようがなかった。

65分には何度かシュートを阻まれたあと、JASON RYANが至近距離からボールを押し込むことに成功し、グアムが3点目を奪う。

後半開始からの20分間は北マリアナ諸島が良い守備を見せ、グアムの攻撃を抑え込んでいた。だがこの失点で集中力は途切れてしまい、3分後にもスルーパスで抜け出したMARCUS PHILLIP-JOSEPHが冷静なフィニッシュを決めて4-0。これが最終スコアとなった。

充実したパフォーマンスを見せたグアムは間違いなくこのラウンドの最終的な勝者となる可能性が高いチームのひとつだろう。北マリアナ諸島も勇敢な戦いぶりを見せ、前回参加した2016年大会からの大きな前進を示すことができた。


グアム
KARL DENNIS DODD監督 記者会見
まずは北マリアナ諸島に賛辞を送りたい。彼らは近年大きく進歩しており、そのおかげで良い試合になった。

我々としては、新たなプレースタイルでの初めての試合となった。選手たちには何度も素早い判断が必要となるスタイルであり、もちろん非常に難易度の高いものだ。開始から70分までのプレーには非常に満足しているが、最後の20分間は別だった。最後はやや気が抜けてしまった。もっとコンスタントな戦いができるようにする必要がある。

だが前進はしている。全ては学びのプロセスの一部だ。選手たちはよくまとまっている。どんなことにも対処できる。


北マリアナ諸島
MITA MICHITERU監督 記者会見
我々は若いチームであり、こういう国際大会で勝負するのはまだ難しいが、選手たちはしっかり準備をしてくれた。どの試合でも気持ちを見せ、勝つために全てを尽くしてくれるだろう。今日は敗れたが、選手たちのことを強く誇りに感じている。選手たちは自信をつけてきており、次の試合ではもっと良い戦いができるだろう。

長い移動をしてきて、モンゴルに入ってから1日しかなかった。寒さに慣れるのは簡単ではなかった。渋滞も無いような島から来たので、環境が全く違っている。


グアムキャプテン
10. CUNLIFFE, JASON RYAN 試合後インタビュー
両チームとも必死に戦って良いプレーをしていた。北マリアナ諸島は若いチームで、新しい選手たちをチームに加えようとしている。それは僕らも同じだ。どちらも限られたリソースの中で戦っているが、今日は良い試合だった。


北マリアナ諸島キャプテン
11. TAKANO, JONATHAN JONES 試合後インタビュー
僕らはまだ若いチームなので、さらに経験を積んでいかなければならない。結果を見れば0-4の敗戦だったが、良かった部分もたくさんあった。この試合から多くのことを学べた。