2 | 0 |
4 | 0 |
2 | 1 |
3 | 0 |
第5試合 2010.2.13
0 | 3 |
2 | 1 |
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46min. 9/HAN Duan 60min. 9/HAN Duan 75min. 17/PANG Fengyue< |
東アジア女子サッカー選手権2010決勝大会は大会最終日の13日、第1試合で3位の中国女子代表と4位のチャイニーズ・タイペイ女子代表が対戦。FW韓端(HAN Duan)の2ゴールなどにより、中国が3-0で勝った。通算2勝1敗の中国は2位、チャイニーズ・タイペイは3連敗の4位で大会を終えた。
過去の両チームの対戦成績は中国の10戦全勝。その戦績通り、個人・チーム力で上回る中国が立ち上がりからチャイニーズ・タイペイを押し込んだ。逆転優勝をするためには大量得点を奪った上で第2試合(日本vs.韓国)での韓国勝利が条件だった中国は、9分にDF李丹陽(LI Danyang)の展開からMF龐豊月(PANG Fengyue)が右クロス。これをこの試合FWに入った徐媛(XU Yuan)が頭で合わせるなど、左右両サイドのクロスボールから再三得点機をつくり出した。対して過去2試合で放ったシュートがわずか6本と攻撃に課題を残すチャイニーズ・タイペイだが、守備の柱であるDF林曼婷(LIN Man Ting)が「基本的にはしっかりと守ること。でもチャンスがあれば得点したい」と話していた通りに、堅守からリズムをつくると相手DFのプレッシャーを巧みに外すドリブラー、FW譚汶淋(TAN Wen Lin)を起点としたカウンター攻撃からMF林雅涵(LIN Ya Han)やMF謝宜玲(HSIEH I Ling)がミドルシュートへ持ち込んだ。
パス精度、判断スピードに大きな差があり、大半の時間帯は中国が攻め続けていた。だが中国は右クロスにMF馬暁旭(MA Xiaoxu)がフリーで飛び込んだ23分のチャンスや24分に相手GKのファンブルから徐媛が放った決定的な右足シュートを得点に結びつけることが出来ない。セットプレーでもシュートにまで持ち込みながら精度を欠いたほか、ほぼ9人で守るチャイニーズ・タイペイの分厚い壁にも苦しみ前半はリードを奪えずに折り返した。
前半を0-0で切り抜けたチャイニーズ・タイペイは後半開始からパスセンスに優れたMF王湘惠(WANG Hsiang Huei)を投入し、先制点を奪いにいく。だが、相手のクロスを確実に跳ね返していた右サイドバックの羅慧慈(LO Huei Tzu)をベンチへ下げ、中盤で献身的にボールを追っていたボランチのMF謝宜玲(HSIEH I Ling)を右サイドバックへ移動するポジションチェンジに慣れる前にできた隙を、中国に突かれた。中国は後半開始わずか30秒、DF劉華娜(LIU Huana)のパスから右サイドをえぐった馬暁旭がラストパス。マークを外してゴール前に飛び込んだ韓端が右足で先制ゴールを押し込んだ。
中国はさらに15分、李丹陽のループパスで抜け出した韓端が冷静に左足シュートを沈めてリードを広げる。だが、この後得点ペースは上がらず。31分に左サイドを突いた徐媛の折り返しをファーサイドから走りこんだ龐豊月が左足で決めた1点のみに終わった。一方、一矢報いたいチャイニーズ・タイペイは譚汶淋やMF陳曉娟(CHEN Hsiao Chuan)の鋭い切り返しを交えたドリブルでボールを前へ進めると、39分にはMF曾淑娥(TSENG Shu O)のスルーパスで抜け出した譚汶淋が決定的な左足シュートを放った。だが、この一撃は枠を外れ無得点のまま試合終了。中国が3-0で勝利した。2得点の韓端は「チャイニーズ・タイペイはいいディフェンスをしていた。チャンスもつくられていたのでモノにされていれば違う結果になっていたかもしれない」と相手を讃えていたが、商瑞華(SHANG Ruihua)は「我々も努力をして素晴らしいプレーをしたが、全体的に見て非常にミスが多かった」。ミスの多さが響いたチームは第2試合の勝者の成績を上回ることができず、この時点で優勝の可能性が消滅。東アジア女子サッカー選手権初優勝を果たすことは叶わなかった。