EAFF E-1FOOTBALL CHAMPIONSHIP2017 ROUND 1 GUAMの第2試合がグアムのGFAナショナルトレーニングセンターで開催され、マカオと北マリアナ諸島の女子代表チームが対戦した。

両チームは2年前にも一度対戦し、その際は北マリアナ諸島が7-0で勝利を収めていた。だが今回はマカオ女子代表が勇敢な戦いぶりを見せ、0-0のドローに持ち込むことに成功。チームにとって初めて敗戦以外の結果を手にした試合となった。

試合の大半は北マリアナ諸島がボールを保持し、前半のうちからチャンスはあった。Jeralyn Castillの至近距離からのシュートはTsz Wai Chaoがセーブし、Lyka Sallyが25メートルの距離から放ったループシュートはクロスバーを叩いた。

前半残りわずか1分となったところで、北マリアナ諸島はついに先制点を奪うかに見えた。だが4人ものマカオ選手がゴールライン上を守り、ネットに入る寸前だったボールをクリアすることに成功した。

後半に入っても流れは変わらず、北マリアナ諸島がマカオ陣内でプレーを展開。後半9分にはマカオのハンドによりPKが与えられ、この試合最大のチャンスを迎えた。

しかし、Dianne Pabloのシュートはポストを直撃。スコアは0-0のまま動かない。

後半17分にはCastilloが再びChaoとの1対1の形を迎えたが、マカオGKが勇敢なプレーで体を投げ出し、何とかゴールを許さなかった。

最後の30分間には小さな負傷や試合中断なども何度か起こり、北マリアナ諸島の猛攻も虚しく試合は勝者のいない結果に終わった。

マカオにとっては史上初となる歴史的な勝ち点1獲得。北マリアナ諸島は次のラウンドへ進む可能性を残したが、そのためには7月3日に予定される女子の大会最終戦で開催国グアムを倒さなければならない。




コメント：
Macau – Tsz Wai Chao（1番、GK）
「PKの場面でボールがポストを叩く音を聞いた時には、天国が私たちを助けてくれていると思いました。その場面だけかもしれないということは分かっていましたけどね（笑）　歴史的な結果になりましたし、すごく嬉しく思っていますが、何よりチーム全体の奮闘のおかげです。選手全員が本当に集中していました。この試合が私たちをさらに強くしてくれるはずです」

「2年後にはまた、今より良いチームになって戻ってきます。失点を許さないように、それだけでなくゴールも奪って試合に勝てるように、もう一度必死で頑張りたいと思います」

Macau – Iau Meng Vong（監督）
「我々にとってこの試合の一番の目標は、少なくとも引き分けに持ち込むことでした。チームの奮闘のおかげでそれを達成できました。この大会ではほぼ守ってばかりになることは分かっていました。守備面でいくつか異なる戦術を試して、今日はそれがうまく機能しました」

「我々にはマカオにおける女子サッカーを発展させていくためのプランがあります。より多くの若い女子選手たちに、こういう大会でプレーするチャンスを与えていきたいと思います。今日の結果が、マカオにいる少女たちにとっても刺激になることを願いたいですね」

Northern Mariana Islands - Gabrielle Race（18番、キャプテン）
「すごく不満です。決めるべきだったチャンスもたくさんありましたし、それ以外にもうまく行かなかった部分があってゴールを奪えませんでした。特に後半は、負傷者や試合の中断が相次いで、堅実なパスワークを続けていくのが難しい状況になりました。それもある程度は、マカオの作戦だったと思います」

「次のグアム戦の方が戦いやすい試合になると感じています。グアムは素晴らしいサッカーをしていますね。試合に臨んで、自分たちのベストを尽くすこと。それが私たちのいつもやっていることです」

Northern Mariana Islands – Luam Khen Koo（監督）
「マカオは本当に素晴らしい守備をしていたと思いますし、我々は少しアンラッキーでした。PKは特にそうですね。しかし、サッカーはそういうものです。PKが決まるという保証があるわけではありません」

「我々はいつも向上を目指しています。北マリアナ諸島ではサッカーはまだまだ新しい競技で、選手たちはつい4年か5年前にサッカーを覚え始めたばかりです。いつも自分たちのサッカーをしようと心がけていますが、ゴール前での決定力はまだまだ不十分ですね」

By Cesare Polenghi (twitter)