グアムのGFAナショナルトレーニングセンターで開催されたEAFF E-1 Football Championship Round 1 Guamの第3試合では、北マリアナ諸島とマカオの男子代表チームが激突した。

両チームは2014年にも同じピッチで対戦し、その際には北マリアナ諸島がチームとして史上初（そして現時点で唯一）の勝利を挙げることに成功した。だが今回は、大幅な改善を見せたマカオが最終的に3-1のスコアで勝ち点3を手に入れる結果となった。

マカオは前半9分に早くもリードを奪う。CKからPak Chun Chanが上げた長いクロスがペナルティーエリアを端から端まで横切り、ファーポストで合わせたKa Seng Lamが至近距離からのシュートをゴールに蹴り込んだ。

だが、北マリアナ諸島はわずか2分後に同点に追いついてみせた。Michah Laurence Griffinが左サイドに抜け出したが、エリア内に入ってすぐのところで引っ掛けられ、文句無しのPKを獲得。18歳の同選手が自らキックを担当し、自身の代表初ゴールとなるシュートを冷静に成功させた。マカオにとっては今大会PKから奪われた3つ目の失点となった。

40分にはマカオが再び勝ち越し。Ka Hang Leongの強烈なシュートはJohann Thomas Noetzelにセーブされたが、Miguel Cordeiro Duarteが素早くこぼれ球に反応し、今大会2点目となるゴールを押し込んだ。

後半に入り、25分にはWilliam Otto Dunn IIIがペナルティーエリア内でChi Hang Pangを倒してしまう。今度はマカオに11メートルからのシュートが与えられた。だがLeongの放ったPKはNoetzelがストップ。Noetzelはここまで今大会で最も活躍が目立っているGKだ。

試合は終盤まで拮抗していたが、主にボールを支配していたのはマカオの方。北マリアナ諸島は危険なチャンスを生み出すことはできなかった。

試合終了間際にはLamが自身2点目のゴールを記録。Pangの絶妙なスルーパスを受け、オフサイドトラップをかいくぐってのゴールだった。




コメント：
北マリアナ諸島 - Michah Laurence Griffin（11番、1得点）
「監督から要求されていたことのほとんどはできていましたが、それでもまだまだです。もっと良いサッカーができるはずです」

「個人的には、必死に頑張ってやれる限りのことをやりました。もう少しサポートが得られれば助かるという場面もありますが、今大会の残りの試合もこういう戦いになることは理解しています」

「僕らはもっと良い戦いができると思いますし、次のモンゴル戦でそうするつもりです。ストライカーとしては、チャンスが訪れた時にボールをネットの中へ入れることが僕の仕事です。今日は代表初ゴールを決められて嬉しく思います」

北マリアナ諸島 - Kiyoshi Sekiguchi（監督）
「前の試合よりは少し良くなりました。守備面も攻撃面もそうですし、ボールの保持率も上げられました。この試合では相手の方がボールを支配することになると思っていましたが、我々にもゴールチャンスは訪れると確信していました」

「過去の大会に比べれば改善することができたと思います。2年前にはほとんどボールを持つこともできていませんでした。全体的に、チームが成長している様子が見て取れます」

「次の試合でもあまりボールを持つことはできないかもしれませんが、絶対に勝ちたいと思っています。少なくとも1勝は挙げて帰国したいですね」


マカオ - Ka seng Lam（11番、1得点）
「今日の試合は好感触です。監督に要求されていたことを実行できましたし、何度かチャンスを生み出すことができました」

「2ゴールでチームを助けることができて、すごく嬉しく思っています。これからはエネルギーを回復させて、次のチャイニーズタイペイ戦に気持ちを集中させることがとにかく重要です」

マカオ - Iao San Tam（監督）
「初戦は引き分けでした。勝ち進みたいと思っているので、この試合に臨むにあたって私にとって大事なことは1つしかありませんでした。スコアがどうであれとにかく勝って、勝ち点3を獲得することです」

「モンゴル戦と同じようにボールをうまく支配して、チャンスを作ることができていました。しかし北マリアナ諸島は良い守備をしていましたし、彼らには素晴らしいGKもいます」

「次の試合に目を向けると、チャイニーズタイペイが我々より格上のチームであることは理解していますが、サッカーではどんなことが起こる可能性もあります。チーム一丸となって戦って、90分間を終えたあと何を手に入れているかを見てみようと思います」

By Cesare Polenghi (twitter)