EAFF E-1 Football Championship Round 1 Guam、男子の部の第4試合がグアムのGFAナショナルトレーニングセンターで開催され、モンゴルとチャイニーズタイペイが対戦した。

この試合は、男子の大会1日目に最も印象的な活躍を見せた2人の選手の激突でもあった。モンゴルのBayarjargal Oyunbatと、チャイニーズタイペイのChieh-Hsun Linだ。

前半はそれほど動きのない45分間となったが、後半開始から3分、Chang-Lun Linがモンゴルのペナルティーエリアの深い位置にまで侵入。そこから素晴らしいパスを後方へ戻したが、Wei-Pin Wengが合わせたシュートはわずかにゴール横へ逸れた。

Oyunbatは前半には精彩を欠き、後半も早い時間にイエローカードを受けてしまう。だが、この警告が彼のモチベーションを高める結果となったようだ。53分にはモンゴルに先制点をもたらすかに見えたが、Wen-Chieh Panの奇跡的なセーブにより惜しくも阻まれた。

両チームが勝利を目指して戦い、雲の恵みにより過酷な暑さも和らげられたことで、試合は徐々に見応えのある内容となってきた。そしてついに均衡が破られたのは57分。Chieh-Hsun Linが左サイドから対角線上へ放った強烈なシュートがファーポストを叩いてゴールの中に転がり込んだ。

71分にはMurun Altankhuyagが冷静さを失ってしまい、プレーの流れの中で相手選手に手を出してしまう。日本の岡部拓人主審は迷わず一発レッドを提示し、モンゴルは10人での戦いを強いられることになった。

試合は依然としてオープンな展開。Oyunbatがどうにか中盤でボールを奪い、Wen-Chiah Panをかわしたところまでは良かったが、確実に狙ったシュートはゴールライン上でWei-Min Huangに止められる結果に終わった。

試合を決定付けたのは、交代出場のSHIH-KAI, Linが終了間際に決めたゴール。Ariunbold Batsaikhanの好セーブによるこぼれ球を素早く押し込んでみせた。最終スコアは2-0で終了している。




コメント:
モンゴル - Bayarjargal Oyunbat（14番）
「この試合には勝てる可能性もあると本気で思っていましたが、負ける結果に終わってしまってすごく悲しく思っています。決定的なゴールチャンスが2つありましたが、決められませんでした。次の試合で帳消しにできるように自分のベストを尽くすつもりです」

「モンゴルに帰国する前にあと1試合残っています。この1試合には絶対に勝ちたいですね」

モンゴル - Battulga Zorigt（監督）
「我々はこの試合に勝つつもりで戦いましたが、そうはなりませんでした。チャンスはいくつかありましたがゴールを奪えませんでした。我々にはまだ国際試合の経験が十分ではないと思います」

「チームには、モンゴルの人々の性格にうまく合ったサッカーをしてほしいですね。ある程度まではそれが達成できたと思います。そういった部分は成長することができました」

「次の試合にはフルパワーで臨むつもりです。ゴールを奪って、将来の国際試合でうまく活かせるような経験を積みたいと思います」


チャイニーズタイペイ - Chieh-Hsun Lin（8番、1得点）
「両チームとも、なかなかゴールチャンスを生み出すことはできていませんでした。僕が決められたのは何より素晴らしいパスのおかげです。簡単なシュートではなかったですが、ちょうど狙い通りのコースに飛んでくれました。自分のゴールでチームを助けることができて嬉しく思います」

「次の試合はマカオとの“ダービー”ですが、僕らはどの試合でも勝つつもりで戦っています。引き分けでもタイトルを獲得できますが、勝利が欲しいですね。次のラウンドはホームでの開催になりますので、2万人や3万人のファンの前で戦えることを期待しています」

チャイニーズタイペイ - Toshiaki Imai（監督）
「勝てましたが、ある意味で負けたような気分です。モンゴルは試合の中で国としての精神を見せていましたが、我々にはそれができませんでした。本来必ずやれるはずですし、もっと改善する必要があります。今日の前半の戦いぶりは本来の力の30％だったと思います。後半もおそらく40％程度です」

「次の試合では、選手たちにはもっと奮起して、本当に最高の力を出しきってほしいと強く思っています。我々は勝つつもりで試合に臨みます。引き分けでもタイトルが獲れるからといって、試合をコントロールして引き分けに持ち込める力があるわけではありませんので、勝利を目指して戦う以外の選択肢はありません」

By Cesare Polenghi (twitter)