旺角スタジアムで土曜日の夜に行われたEAFF E-1 Football Championship 2017 Round 2 HONG KONG 男子大会の最終戦は、香港が朝鮮民主主義人民共和国に0-1で敗れる結果に終わった。

首位攻防戦で引き分け以上なら首位を守ることができる朝鮮民主主義人民共和国は、開始後の数分間にはさほど試合を動かそうとする意欲を見せず、ピッチ中央でボールを持ち続けることに満足している様子だった。

両チームの勝負は徐々にフィジカル勝負の様相を強め、12分には香港のKARIKARI Godfredと朝鮮民主主義人民共和国のKIM Kuk Bomが審判から厳しい注意を受けた。

最初のチャンスを迎えたのはそのKIMだった。16分に遠距離から放った強烈なシュートは、BAISE Festusがクリアに失敗したあとクロスバーを叩くことになった。

試合の均衡が破られたのは22分。LEUNG Chun Pongからボールを奪ったJONG Il Gwanが香港のペナルティーエリア内に侵入すると、飛び出してくるYAPP Hung Fai (GK) を浮き球で破って朝鮮民主主義人民共和国にリードをもたらす。

今大会初めてビハインドを背負うことになった香港は朝鮮民主主義人民共和国のペナルティーエリア内へ侵入する回数を増やしていく。AKANDE Alexanderは何度も相手DF陣に囲まれる形となっていた。

AFFONSO JUNIOR Roberto Orlandoも攻撃に加わり、セットプレーからのボールで何度もゴールマウスを捉えたが、そのたびにクリアされてしまう。結局香港は0-1で追う展開のままハーフタイムを迎えてロッカーへ戻ることになった。

朝鮮民主主義人民共和国は自信を持った様子でピッチへ戻り、ボールを支配し続ける。時折香港のゴールに迫る形も作り出したが、1点差を守ることに満足している様子で、自信を感じさせる守備を見せていた。

香港のAFFONSO JUNIOR (DF) は不満を募らせていたようで、58分には朝鮮民主主義人民共和国のANDERSEN Jorn監督とちょっとした口論となり、周囲が止めに入る騒ぎとなった。

その4分後にはJONGが自身2点目のチャンスを迎える。PAK Song Cholからのロングパスに対して飛び上がってヘッドで合わせたが、シュートは大きくゴールの上を越えた。

76分にも朝鮮民主主義人民共和国に追加点のチャンス。SO Hyon Ukがカウンターから速攻を繰り出したが、香港陣内の深い位置でBAISEに止められてしまった。

香港は60分過ぎから交代出場していたMCKEE Jaimes Anthonyが86分にペナルティーエリア内への侵入を試みたが、DF陣が周囲に殺到して妨害を受ける。彼の上げたクロスはチームメートのFERREIRA LEONARDO Alessandroがピッチ外へ出してしまう結果に終わった。

6分間のアディショナルタイムを終えて、香港は逆転に必要なあと2点を奪うことはできなかった。来年日本で開催されるFinal Roundには、朝鮮民主主義人民共和国が2大会連続の出場を果たすことが決まった。

By Cesare Polenghi (twitter)