EAFF E-1サッカー選手権第1ラウンド2日目の第2試合では、地元モンゴルが北マリアナ諸島代表と対戦した。

両チームともに初戦から何人かの選手を変更。試合は開始直後から一方的な展開となり、ホームチームがピッチ全体で相手を押し込んで何度かゴールチャンスを生み出していた。

前半11分には早くも守備が決壊。今大会でここまでおそらく最も印象的な活躍を見せていると言えるMUNKH-ERDENE Tuguldurが、ANINZO Christopherのセーブしたボールを素早く正確に叩き込んだ。14分にはゴール前数メートルの至近距離から簡単なシュートを蹴り込んで自身2点目も加えた。

25分にはモンゴルがさらにリードを広げる。素晴らしいパスワークから、最後はSEO-OD-YANJIV Gankhuyagが至近距離からのシュートを打ち込んだ。前半終了まで残り6分ほどとなったところで４点目。ALTANSUKH Temuujinがタイミングよく走り込んでペナルティーエリア深くに侵入し、パスを受けてワントラップから強烈なハーフボレーで蹴り込んだ。

後半立ち上がりには北マリアナ諸島の組織プレーに改善が見られたが、ウランバートルのMFFスタジアムに突然のように冷たい雨が降り始めると、55分にはモンゴルが5点目を奪う。またしてもSEO-OD-YANJIVが右サイドから放った強烈なシュートだった。

ゴールの雨に続いてピッチ上には雹が降り注ぎ、審判団は試合を10分ほど止めることを余儀なくされた。その後選手たちはピッチに戻り、67分から試合を再開させた。

その4分後にはBATBOLD Baljinnyamがスーパーゴールを記録。右サイドをドリブルで突破したあとゴールに向けて切り込み、浮き球でANINZOの頭上を抜いてネットを揺らした。それでもまだ満足はできなかったようで、BATBOLDは2日前のマカオ戦で決めたゴールを再現してみせる。78分に縦への走り込みから正確なシュートを決め、モンゴルの7点目のゴールとなった。

その8分後、MARATKHAN Jansericが右サイドから放ったファーポストへのシュートが決まって8点目。この試合の最後の得点は89分、ORKHON Munkh-Orgilのヘディングがクロスバーに当たってゴールとなった。

さらなるゴールが決まる可能性もあったが、モンゴルは終了間際にはANINZOの2つのファインセーブに追加点を阻まれてしまう。JANCHIV Sundorjの正確な直接FKを弾き出したのに続いて、BATBOLDの至近距離からのシュートにも本能的に体を投げ出してハットトリックを許さなかった。


モンゴル監督　
WEIS Hans Michael
選手たちを祝福したいと思う。今回も非常に納得できるパフォーマンスだった。一方的なサッカーだった。前半には非常に良い戦いができた。もっとゴールを奪うべきだった。

早いうちに交代を行うことを決めたのは選手たちを休ませて、木曜日の試合に向けて調子を整えさせたかったからだ。グアムは良いチームだが負けるわけにはいかない。ファンを喜ばせるためにも試合に勝ちたいと思っている。だからベストメンバーで戦うつもりだ。グアムとの試合の前には、今日の試合に向けて今朝話したのと同じことを伝えるつもりだ。「羊はまず屠殺しなければ食べられない」とね。

選手たちが集中力を失うことはないと思う。1年半にわたってトレーニングを行い、厳しい敗戦もいくつか経験してきた。今は成長の時だ。選手たちは自信を強めている。まだピークの状態ではないが、これからそうなってほしい。選手たちは自分たちが何をしているのか分かっている。

これから香港や北朝鮮、チャイニーズタイペイと勝負することができるように、チーム力を次のレベルへと引き上げることが必要だ。


北マリアナ諸島監督
MITA Michiteru
厳しい試合だった。モンゴルにはスピードも力強さもあった。最初の失点のあと選手たちは少し混乱してしまった。しっかりと準備をしてきたが、モンゴルは予想していた以上に良いチームだった。

後半には守備を改善することができた。より組織的なプレーができたし、GKも素晴らしかった。彼がいなければさらに大差で敗れていただろう。

スタンドにはたくさんの観客が訪れていた。この大会は非常に良い運営が行われている。参加する機会を得られたのは幸運なことだ。素晴らしい環境の中で戦うことができている。