4月6日から20日にかけて、AFC女子アジアカップヨルダン2018が開催された。EAFFからは前回大会優勝の日本、同3位の中国が予選免除で、韓国が予選を突破して出場を果たした。韓国はその予選で同じEAFFの朝鮮民主主義人民共和国、香港と同グループとなっていたが、得失点差で朝鮮民主主義人民共和国を上回って出場権を獲得した。
グループAに入った中国はタイ、フィリピン、そして地元のヨルダンをいずれも大差で下し、3連勝で準決勝進出を決めた。一方、グループBに入った日本と韓国は、オーストラリアを含めた三つ巴の戦いとなる中で、1勝2分で3チームが並ぶ展開となり、総得点の差で日本はオーストラリアに1位こそ譲ったものの2位通過し、準決勝進出を決めた。
準決勝は中国と日本というEAFF所属チーム同士の対戦となった。空中戦の強さで中国が上回っており、日本が苦戦する時間帯もあったが、前半39分にエース岩渕真奈 の見事なシュートで先行すると、終盤には交代出場の横山久美 が2点を決めて突き放した。中国の反撃は李影 によるPKの1点にとどまった。
決勝は、日本とタイを破って勝ち上がったオーストラリアの一戦。個々の恵まれた体格に加えて、戦術面も優れている強敵に対し、日本のボールポゼッションは相手の激しいプレッシャーを前に40.1%と低迷したが、GK山下杏也加 を中心にオーストラリアの攻勢を耐え抜くと、迎えた84分に、途中出場の横山久美の強烈な右足シュートで日本が決勝点を奪い、大会連覇を達成した。
優勝した日本、3位の中国、フィリピンを倒して5位となった韓国は、来年開催されるFIFA 女子ワールドカップ フランス2019 の出場権を獲得。また、大会のMVPには日本の岩渕真奈が、得点王には中国の李影が輝き、フェアプレー賞は日本が受賞した。