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AFC Asian Cup UAE 2019 Qualifiers プレビュー

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10passion

March 27, 2017

No.68

AFCアジアカップ UAE2019最終予選となる第3ラウンドでは、EAFFから朝鮮民主主義人民共和国、香港、マカオ、チャイニーズタイペイが出場し、昨年11月に行われたEAFF E-1 Football Championship 2017 Round 2 Hong Kong以来となる実戦に臨む。4チームが目標とするのは出場枠が拡大された本大会への進出だ。UAEで開催される本大会の開幕まではあと2年を切っている。



朝鮮民主主義人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国のANDERSEN Jorn監督は、昨年5月の就任以来順調なスタートを切り、E-1 Round 2を3戦全勝の優勝で終えた。ノルウェー出身の指揮官はトレーニングキャンプを重ねて若いメンバーを成長させることに注力しており、ここまで力強い戦いぶりを見せることに成功している。だが、予選の初戦で対戦するマレーシアはおそらく最大の障害となりそうだ。GKのRI Myong GukやカンボジアでプレーするRI Hyok Cholなどチーム内のベテラン選手たちがこの挑戦に立ち向かう力を発揮することが期待される。

グループを突破する2チームのうちのひとつと予想される朝鮮民主主義人民共和国だが、アジアカップ本大会進出を果たせば3大会連続となる。おそらく世界でも監督として類まれな地位で仕事をしたいのであれば、ANDERSEN監督は自身の契約延長のためにも予選突破を目標としているだろう。

メンバー構成においては、他国に拠点を置く選手たちが重要な役割を担うことが予想される。選手キャリアの大半を欧州で過ごしてきたFCローザンヌ・スポーツ所属のPAK Kwang-Ryongが前線を牽引することになりそうだ。他にも、昨年カンボジアのCリーグに加入して以来活躍を見せている選手たちも含め、アジア各地でプレーしている選手もいる。



香港
一方、同じグループで戦う香港は心機一転したいところだ。ホーム大観客の中、惜しくも朝鮮民主主義人民共和国に0-1で敗れE-1 Round 2突破を逃した。香港プレミアリーグが今シーズン半ばを過ぎ、KIM Pan Gon監督はより相手チームに合った選手を起用するだろう。E-1 Round 2の得点王であるAKANDE Alexは傑志の中心選手であり、チームを組み立てるのにMFのLAM Ka Wai重要な存在である。

香港は2018 FIFAワールドカップアジア2次予選で唯一、カタールにホーム・アウェー共に敗れてしまったが、中国との2戦を引き分けに終わらせたことで地元サポーターの士気は高まっただろう。先日の広東選抜チームと対戦した親善試合は、AFCアジアカップ最終予選に向けてサポーターたちに強い期待感をもたらすものだった。初戦はベイルートでレバノンと対戦する。

今年は、アジアクラブチーム最高峰の大会であるAFCチャンピオンズリーグの各ステージに香港から2チームが参加しており、選手たちはより国際試合を経験しているので、最終予選で対戦する強豪国に対しても心構えができることだろう。



マカオ
マカオは明暗入り交じる2016シーズンだった。年間を通して公式戦4勝を挙げたが、初開催となったAFC Solidarity Cupでは、11月半ばに行われた決勝でネパールに0-1で敗戦、タイトルを逃した。2018 FIFAワールドカップアジア1次予選では早々に敗退してしまい、今年はあまり実戦の機会がないと思われたが、他のチームが大会参加を辞退したことで、この小さなチームにも再びアジアカップ最終予選を戦うチャンスが巡ってきた。

国内リーグは2月に開幕したばかりであり、自国の選手たちはTAM Iao San監督が望むほどにはコンディションを整えられていないかもしれない。香港ペガサスのFWであるLEONG Ka Hangが良いコンディションで、チームが攻撃に重きを置けることが望まれる。東アジアでランキングの低い代表チームであり、FIFAランキングもアジアカップ最終予選に残っている参加国の中で最も低いマカオだが、キルギスやインド、ミャンマーでのアウェー試合は代表選手たちにとって異なる環境でサッカーを経験する珍しいの機会であり、初の主要国際大会予選突破に向けた挑戦でもある。

比較的若いチームで昨年のSolidarity Cupを戦っていたことや、今シーズンはマカオサッカー協会の育成チームがマカオ1部のリーガ・デ・エリートに昇格するなど、未来の予選突破挑戦に向けて有望な基礎が築かれつつある。また代表チーム現主将のCHEANG Cheng leongはマカオ内外でも成功を収めてきたベテランであり、今回の予選を最後の挑戦と捉えているかもしれない。



チャイニーズタイペイ
10年以上ぶりとなる主要国際大会出場を目指すチャイニーズタイペイは、バーレーン、シンガポール、トルクメニスタンという困難な挑戦に臨む。いずれもこれまでチャイニーズタイペイが1勝も挙げたことがない相手だ。

ユース育成スーパーバイザーを兼任する形で11月に就任したKURODA Kazuo監督は、2016年をチャイニーズタイペイでの就任後初勝利で終えることができた。E-1予選第2ラウンドでグアムに2-0の勝利を収めた試合だ。

FWのWU Chun-Chingは2016シーズンの活躍により海外挑戦のチャンスを得て、タイ3部のバーンブンに移籍した。この移籍はWUにとって貴重な経験となり、最終予選でチームを助けることとなるだろう。他にも数名の選手たちが、中国国内選手として登録できるという規定に基づいて中国のリーグでプレーしており、チームを導くため頼られる存在となる。

台湾フットボール・プレミアリーグが新設され、シーズン1年目のシーズンで比較的初期段階である。リーグからは主に、プレー可能な選手のコンディションによって招集されることとなり、多くのタイパワー・カオシュンFC選手でチームが構成されるだろう。

初戦トルクメニスタンの前週にベトナムとの親善試合が予定されており、KURODA監督の準備で出た疑問に答えが出ることになりそうだ。多くが予選突破が困難だと思っているだろう。
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