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10MA トップインタビュー マカオサッカー協会副会長 DE SOUSA Daniel氏

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10passion

January 30, 2017

No.67

女子チームは歴史的な快挙を成し遂げ、男子チームも初開催のAFC Solidarity Cup 2016で準優勝。マカオサッカーにとって、2016年は信じられないほど成功した1年となった。

東アジアサッカー連盟(EAFF)理事会のため東京を訪れたマカオサッカー協会(MFA)の副会長DE SOUSA Daniel氏は、マカオという小さな地域のサッカーがあらゆる面で成長し、地元試合の関心も高まっていることを感じている。

「地元紙は他国のサッカーに大きな紙面を割いており、地元の試合はまだあまり掲載されていません。しかし代表チームが健闘した時だけは別です。地元紙が1ページ半を割いたこともありました」

「3年か4年前であれば、テレビで放送されるのは年間1試合、カップ戦決勝だけでした。しかし今では放送される試合数も増えてきています。地元スポーツを取り扱うインターネットサービスもあり、何千人ものユーザーを集めています。非常に良いスタートだと言えます」



60万人の人口のうち、競技者数は子供を含めてわずか5000人。他の小さな国や地域と同じく、マカオもいまだプロリーグを持つことはできないというのが現状だ。代表チームにマカオ以外でプレーする選手は一人しかいない。AFC Solidarity Cup 2016 でMVPを受賞し、香港でプレーするLEONG Ka Hangだ。

「選手たちの大半は、サッカー以外に本職を持っています。夜に仕事をして、3時間しか眠らずに練習や試合に来る選手もいます」とDE SOUSA氏は語る。「そういったことが我々の選手たちの情熱を強く示していると思います。選手たちや指導者たちのサッカーへの姿勢や、彼らが代表チームに果たしてきた貢献に心から感謝します」

「マカオのサッカー文化はまだとても未熟なものです。試合の観戦に訪れる人々はゴールを見ることだけを楽しんでおり、地元クラブへの愛着はまだあまり強くはありません。しかし、変わり始めているのは良い兆しです。サッカー選手として子供たちの成長を見守る親たちも増えてきました。」



マカオでも特に大きな進歩を見せてきたのが女子の代表チームだ。グアムで開催されたEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ2017ラウンド1で北マリアナ諸島とスコアレスドローで終え、初めての勝ち点1を獲得した。VONG Iau Meng監督による見事な業績だ。DE SOUSA氏によれば、以前はチームも作れないくらいだったが、今では毎回30人以上の選手を集めて練習することができているという。

「もし私の娘たちがサッカーをしたいというのなら応援する、と妻と一緒に決めていますよ」とDE SOUSA氏は笑顔で語った。「少女たちにもサッカー人気は高まっています。女性はサッカーできないという保守的な考え方はなくなりつつあります」

指導者育成への投資を続けていることに加えて、マカオ協会はいつの日か国際大会を開催したいと考えている。だが現時点では、成長を続ける代表チームにより多くのプレーする機会を与えること、LEONG Ka Hangのように選手たちがマカオの外で活躍する手助けをすることに重点を置いている。

「選手たちを他国のリーグへと送り出し、強力な代表チームを築いていくことが我々の長期的な目標です」とDE SOUSA氏は語る。「今後の道のりは長く、学ぶべきことはまだたくさんありますが、我々は、良い結果を出し続けるためにしっかりと全力を尽くしていくつもりです」

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