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10MAインタビュー 北マリアナ諸島サッカー協会会長 TAN Jerry氏

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10passion

November 21, 2017

No.72

2016年の国際試合を振り返りたいと思います。
- まずはE-1 Football Championship Round 1 Guamに出場した男子チーム、女子チームの大会総括をお願いできますか?

全体的に強く印象に残ったのは、選手たちと彼らのサッカーが重要な経験を得て毎年、成長を続けていることです。設立たった10年ほどの新しい協会ですが、地域内のサッカー発展に取り組み、幼少期からの選手育成を担っています。結果が出るには時間がかかるでしょうが、努力の成果は時間と共にきっと表れます。だから今、有望な若い選手を見つけ出して貴重な経験をさせることで、彼らは立派な市民、選手に成長できるのです。
EAFF E-1 Football Championship Round 1 Guamでは東アジアの仲間たちとプレーできるので、選手や協会はずっと心待ちにしていました。大会に出場することで自分たちのパフォーマンスをお互いに評価できますし、歴史の浅い協会が2005年の設立から大きな役割を果たしてきた結果を誇りに思います。長い歴史のある協会と比べると、我々の発展には時間が必要ですが。

- AFC U19女子選手権2017中国予選にも女子チームは出場しました。こちらの総括もお願いします。

U-19女子チームもまた、新しいチームなのですが、協会は女子選手やプログラムの支援に取り組んでいます。強豪との試合になったオーストラリア戦では、とても白熱した試合となり、試合が進むにつれて健闘しました。同グループで2チームが出場を辞退してしまったのは少し残念ですが、全体として選手たちに出場機会や経験、他チームの素晴らしい選手たちと共に成長できるチャンスを与えることに、私たちは重点を置いています。

昨年のインタビューでも話があった、子供達や学生など、若い選手の育成が少しずつ形になっているのかなと思います。 - 4月に行われたEAFF U-15 Girls Tournament 2017はいかがでしたか?総括をお願いします。

EAFFが我々地域のサッカー発展のために、若い選手や草の根レベルで支援し続けてくださるのは喜ばしいことです。少女たちは1年中トレーニングし、EAFF U-15 Girls Tournament 2017を楽しみにしています。選手が未来のライバルに出会って戦えるのはうれしいことです。この大会が目の覚めるような経験になった選手もいますし、将来のチームに明るい見通しと上達が見られることに自信を持っています。

-昨年、U-17 Boys teamが日本に遠征しました。この時の様子をお話いただけますか? またこのトレーニングに行った選手やコーチからコメントはありましたでしょうか?

北マリアナ諸島サッカー協会は将来に向けて取り組み、若い選手たちの選手として、個人としての成長をサポートします。出場機会や一生の宝物となる貴重な経験を積むために、私たちは選手を日本へ遠征させました。かなり多忙を極め、日本の強豪校やクラブチームと多くの試合をしました。選手たちは休みがなくても楽しい時間を過ごし、時にはJリーグの試合も観戦しました。最近では、女子代表チームも箱根でトレーニングキャンプを終えたばかりです。当協会と選手育成に対する日本サッカー協会の継続的な支援に感謝します。



- トレーニングキャンプ以外にも、協会として若い選手たちに多くの貴重な経験を提供していると思います。若い選手育成の取り組みを教えていただけますか?

北マリアナ諸島サッカー協会は、引き続きコミュニティへも働きかけます。選手のほか、コーチの能力向上と地域のサッカー推進に重点を置きます。多くの選手を確保し、ユースチームでの成長に必要な質の高いコーチや練習環境を、選手がシニアチームに上がるまで提供し続けたいと思います。
トレーニングキャンプは、選手やスタッフの成長に重要です。ここ最近では、グアム、香港、韓国、日本、タイ、フィリピンでキャンプを実施しました。このことにより選手は活動的になり、モチベーションも上がっています。



- 9月にはAFC U-16、10月にはAFC U-19選手権予選に出場します。 チーム・選手に期待することをお聞かせください。

タフな展開になると思いますが、良い試合にするために選手たちは常にトレーニングし、準備をしています。勝利できたら間違いなくうれしいですし、協会の努力が報われる結果となるでしょう。我々のプログラムは大きな進歩を遂げているので、戦い抜いて良き対戦相手となることを約束します。チームが奮闘し、良い成績を収めることを期待しています。北マリアナ諸島サッカー協会はチームの育成に熱心で、選手たちが学んで向上する経験を与えています。

協会の取り組みや今後の課題についてお伺いします。
-下記の事柄について協会が行っていることを教えてください:
1) 地域内におけるサッカーのさらなる発展


北マリアナ諸島サッカー協会は、誰もがサッカーに参加できる取り組みをしています。サッカー経験のない母親や女性向けに、Women’s Masters Divisionを設けました。親たちにもっとスポーツに関わり、理解してもらいたいのです。成果が出てきており、プログラムや選手へのサポートもおこなわれています。
選手同様にコーチも重要です。指導の水準を上げたり、地元コーチの人材を増やす計画を展開しています。コーチング教育の機会を探しており、参加者を送り出し、コミュニティへ還元させます。サッカーへの関心が増して多くの選手が現れているので、コーチの潜在的な不足を予想してそのような状況を避けたいのです。   
協会は継続して学校との関係を構築し、教室やグラウンドでサッカーをするために必要な支援を提供しています。資格を持つコーチがさまざまな学校を支援し、質の高い授業をしたり、プログラム終了時に才能を発揮できる大会を提供したりします。

2) チームの強化

協会は選手に代表チーム強化を誓います。上達に最高の環境を提供し、スター選手を育成します。年間を通して継続的なトレーニングと合宿を提供し、チームの結束と技術を高めます。成功や進歩への取り組みを通じて、コーチやスタッフをサポートします。成功は一夜にして生まれるものではなく、我々の組織はこの地におけるサッカーの発展に尽くしていきます。

3) AFCとFIFAの正会員になるための取り組み

北マリアナ諸島サッカー協会は前進するために、選手、コミュニティ、サッカー界に対して、長期的に貢献していきます。成功は一夜にして成らないため、AFCとFIFAの正会員になる基準をすべて満たすように辛抱強く取り組んでいきます。それは我々のコミュニティに対して価値あることで、サッカーを通じてコミュニティに前向きな動きがもたらされることを目指します。
北マリアナ諸島サッカー協会は、サッカーへの長期的な貢献と情熱を示すことで、高い実績を積んでいます。サッカーはこの地に根付き、協会はコミュニティの中でサッカー文化を着実に発展させています。サッカーの人気が高まり、この地で一番のスポーツになるよう努めています。地方自治体でさえ今や強力なサポーターであり、この地域初の人工芝グランドとトレーニング施設建設に向けて40,000㎡の土地を協会に提供してくれました。
我々のサッカー界、選手やスタッフ、老若男女に対し、協会は成功するためにベストを尽くしています。今までに数多くの大会に参加したり、あらゆる年齢の選手を派遣したり、アジア地域で試合や練習をしてきました。わずか1年で、日本、韓国、タイ、フィリピン、香港、グアムで合宿をしました。スタッフをなるべく多くの研修に派遣し、学ばせ、コミュニティに知識を持ち帰ってもらいます。積極的な参加者がサッカー発展のために活動しています。そのため、協会は数多くの課題に直面していますが、AFCとFIFAの正会員になるために最大限の努力を払い、サッカーがもたらす喜びを広めて発展させていきます。

- 現在建設中のナショナルトレーニングセンターについて説明いただけますか?

NMI Soccer Training Centerプロジェクトが進行中で、2018年第1四半期人工芝グランドの設置を目指しています。建設開始にはうんざりするような手続きが必要でしたが、サッカー発展のため、この地に素晴らしいグランドが設置できるようにします。完成すればコミュニティの夢がかない、ゲートが開くときに協会の持つ大きな可能性をお見せできるでしょう。



- EAFFウェブサイトの読者に向けてメッセージをお願いします。

この場を借りて、協会とプログラムを支援してくださっているファンや関係者の方々に感謝します。当協会は短い歴史の中で多くを成し遂げてきましたが、近隣国のように世界レベルに到達するにはまだ道半ばです。あらゆる場所で手助けとサポートをいただきながら、サッカー界でさらに大きな成功を収めるつもりです。
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