ＥＡＦＦの女子チームとして唯一、リオオリンピックに出場した中国は開催国にブラジルに中盤の主導権を握られ、粘り強い守備も及ばず３得点を許して黒星スタートとなった。しかし、南アフリカを相手に攻勢をかけ、前半アディショナルタイムにグ・ヤシャが先制ゴールをあげると、終盤にタン・ルインが約35メートルのロングシュートを決めて２-０と勝利。北欧の強豪スウェーデンを相手に堅守を発揮して０-０と引き分け、Ｅ組の２位で準々決勝に進出した。
ＦＩＦＡランキング２位(2016年8月11日現在)の優勝候補ドイツとの試合は守護神シャオ・リナのビッグセーブなどで０-０のまま後半を迎えたが、攻撃の主力を担っていたワン・シャンシャンが退場に。１人少ない状況で76分にＭＦのベーリンガーに決められるが、その６分後にワン・シュアンがペナルティエリア内でファウルを受け、ＰＫを獲得。ワン自らキッカーをつとめたがゴールポストに嫌われ、奮闘及ばず敗退が決まった。
ロンドンオリンピックの日本（銀メダル）に続くＥＡＦＦ勢としてのメダル獲得はならなかったが、世界の強豪を相手に粘り強い守備と鋭い攻撃を示し、才能豊かな選手たちがブラジルで貴重な経験を積んだことは大きな財産になったはずだ。
EAST ASIAN FOOTBALL FEDERATION
COLUMN
【中国女子代表] リオオリンピック 大会レビュー
+
10passion
