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AFCチャレンジカップ2014予選総括 ― AFCアジアカップ2015の出場権を賭けた戦い

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10passion

April 27, 2013

No.22

EAFFからは5カ国・地域が参加

2014 FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選に注目が集まった3月に、東アジアサッカー連盟(以下EAFF)の加盟国・地域が真剣勝負に臨んでいた。来年3月に開催されるAFCチャレンジカップ2014の予選が行なわれたのだ。アジアサッカー連盟(AFC)の加盟国で、国際サッカー連盟(FIFA)のランキングが下位の国が集う国際大会である。
EAFFから参加したのは、グアム、チャイニーズ・タイペイ、マカオ、モンゴル、北マリアナ諸島の5カ国・地域だ。20カ国が参加した予選は5つのグループに分かれ、4カ国による総当たりのリーグ戦を争う。来年4月開催の本戦へ出場出来るのは、各グループの1位と成績上位の2チームである。本戦の優勝国には、AFCアジアカップ2015の出場権が与えられる。

3月2日から6日にかけてミャンマーで行なわれたグループAには、グアムとチャイニーズ・タイペイが登場した。
イギリス人のゲイリー・ホワイト監督が指揮するグアムは、ミャンマー、インドに敗れたものの、チャイニーズ・タイペイとのEAFF加盟国による直接対決を3対0で制し、1勝2敗で3位となった。



一方のチャイニーズ・タイペイは最下位に終わったものの、特筆に値する成果をあげた。グループ首位のミャンマーと、1対1で引き分けたのだ。
グループBのマカオも、粘り強い戦いをアピールした。首位通過したキルギスを0対1と苦しめ、同2位のタジキスタン戦も終盤まで1点差で持ちこたえた(最終結果は0対3)。パキスタンにも敗れて3連敗で予選を終えたが、好印象を残した。

木村浩吉監督がラオスを指揮

グループCには、モンゴルが出場した。

ホストカントリーのラオスは、かつてJ1リーグの横浜F・マリノスを指揮した木村浩吉監督が率いる。異国の地で奮闘する日本人指揮官に、モンゴルの印象を聞いた。
「寒暖差を考慮して1週間前にラオス入りし、熱順化対策も行ない準備万端で臨んでいました。モンゴルと言えば日本で活躍する相撲の力士が想像されますが、やはり身体の強さはあり、当たり負けはしません。全体が自陣に引いて守り、カウンターに活路を求めていました」

予選初日に行なわれたラオス対モンゴルの一戦は、1対1の引き分けとなる。モンゴルにとっては、価値ある勝点1だ。また、グループ首位となったアフガニスタンとも、0対1の接戦を演じた。
スリランカとの最終戦は消化試合となってしまったが、モンゴルは敢闘精神を貫いた。
「両チームともに、最後まで勝利を信じて戦っていた」と、ラオスの木村監督も称賛する戦いだった。

グループDの北マリアナ諸島は、3戦全敗に終わった。無得点、19失点というデータだけを拾うと厳しい現実が浮かぶが、AFCチャレンジカップに出場するのは今回が初めてだ。パレスチナ、バングラデシュ、ネパールとの3試合は、彼らにとって未来への大きな一歩になったことだろう。

EAFF加盟の5チームはAFCチャレンジカップ2014出場権を獲得できず

今回の予選に参加したEAFF加盟の5チームは、残念ながらAFCチャレンジカップ2014の出場権を獲得できなかった。それでも、中1日で3試合を消化するハードスケジュールを乗り切り、貴重な経験を持ち帰ったことだろう。AFCチャレンジカップを勝ち上がったEAFF加盟国が、日本、韓国、中国などとともにAFCアジアカップに出場する日が、やがて訪れるかもしれない。



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