韓国と日本がアジアで初のFIFAワールドカップを開催して世界を感嘆させてから15年。韓国は再び世界の目を集め、限られた国しか成し遂げていない偉業を達成しようとしている。
2017年5月20日から6月11日まで韓国で開催されるFIFA U-20ワールドカップ2017を皮切りに、その後の3年間で複数の世界的なスポーツイベントが東アジアを舞台として行われる。韓国はU-20の大会を開催することで、男子サッカーの4つの世界大会であるFIFAワールドカップ、FIFAコンフェデレーションズカップ、FIFAU-20ワールドカップ、FIFAU-17ワールドカップを全て開催したことのある世界で3番目の国となることができる。
韓国サッカー協会のチョン・モンギュ会長は、この機会を楽しみにしていると述べながらも、もう1つの栄誉をこの国に加えたいという希望も強調している。東京で開かれた第49回EAFF(東アジアサッカー連盟)執行委員会会議において次のように語った。
「FIFAやAFCの大会を数多く開催してきたことを、我々はたいへん誇らしく感じています。女子ワールドカップの開催は欠けているものの一つですので、近い未来に開催できることを願っています」
男子の世界大会全てを開催したことがある他の2ヶ国は日本とメキシコだ。
大会の開幕まで1年あまりとなった現段階で、準備は順調に進行している。2002FIFAワールドカップで培った経験や建設された設備が2017年にも活用されるとチョン会長は語る。
「サッカーの大会や五輪を開催してきたことで、韓国には確かなインフラと経験が蓄積されています。ソフトウェアもハードウェアも整い、FIFAU-20ワールドカップ2017への準備は万全だと確信することができます」
「来年は非常に重要な1年となります。全てのインフラが整備され、地方自治体や市長らも全員が関わりあって、サッカーファンを迎え入れる準備を整えています。FIFAU-20ワールドカップ2017の7ヶ月か8ヶ月後には平昌2018オリンピック冬季競技大会も開催されますので、本当に楽しみにしています」
2018年2月には平昌オリンピックも開催され、スポーツ界からの注目の目が韓国に集まる10ヶ月間の締めくくりとなる。
トップレベルの大会を自国で開催することは、韓国のアスリートたちの力を世界に披露する機会となるだけでなく、韓国文化発信の窓も開かれることになるとチョン会長は語った。
「いまや韓国文化はアジアのみならず世界の他地域でも非常に人気となっています。韓国は西洋文化とアジア文化が融合した独特な位置にある国だと言えます」
「だからこそ多くの人々が、韓国のドラマや音楽に関心を持っているのでしょう。アジアの文化を維持しつつ、西洋文化に対しても非常にオープンなのが韓国という国です。非常に興味深い融合が行われているのです」
「韓国文化への世界からの関心はより一層高まりつつあります。サッカーだけではない韓国文化を世界に見てもらう上でも非常に良い機会になると思います」