サッカー中国女子代表は、自国開催の北京オリンピック2008でベスト8に進出して以来、2大会ぶりのオリンピック出場となる。
昨年の2015 FIFA女子ワールドカップカナダ大会でグループリーグを突破し、世界王者となるアメリカをあと一歩のところまで追い詰めた彼女たちの強さは今年2月から3月にかけて大阪で行われたリオデジャネイロオリンピック2016のアジア最終予選でも発揮された。ベトナムとの初戦に2-0と勝利すると、朝鮮民主主義人民共和国とは引き分けたものの、前回のロンドンオリンピック2012に出場した日本と韓国に連勝をした。
攻撃はサイドから縦に仕掛け、クロスにワン・シャンシャンを擁する2トップが合わせる形を基本としながら、二次攻撃からボランチのジャン・ルイがミドルシュートを放つなど、スピードとパワーに溢れる。守備はフランス人のブルーノ・ビニ監督が洗練された組織を構築しており、センターバックのリ・ドンナを中心にまとまっている。
開催国ブラジル、南アフリカ、スウェーデンと同居するグループステージでは厳しい戦いが予想されるが、ブラジルとの初戦で勢いに乗ればメダル獲得も夢ではない。